就活セクハラの問題と解決策

就活シーズンが始まると、就活セクハラというワードがトレンドになることがありますが、IT業界を志す学生にとっては特にこの就活セクハラが大きな悩みとなっています。ネット環境が充実しているIT企業では、エントリーから最終面接まですべてオンラインになることが多く、それが逆に就活セクハラの横行につながっているのです。

IT業界を志望した就活生の約20パーセントが、何らかの被害に遭ったという調査結果もあります。具体的には1対1のオンライン面接の際に「男性の服が置いてありますが、彼氏と同棲しているんですか」や「ウェブカメラをクルッと回して部屋の中を全体的に見せてもらえますか」などと言われることがあるのです。
就活生が企業に出向き複数の採用担当者と面接をする場合はこのようなことにならないのですが、IT業界で主流となっている1対1のオンライン面接はある意味「閉ざされた空間」であるため就活セクハラが起きてしまうのです。また、採用担当者から質問されたことにすべて答えないと不利になってしまうのではないか、という考えも就活生の悩みをより深刻化させています。だからといって採用担当者の性的な質問に受け答えをすると、就活セクハラがさらにエスカレートするリスクがあります。

この悩みの解決方法としては「選考や業務に関係しない質問は答える必要がないと大学側から指導されていますので」と返すことが推奨されています。大学に報告する可能性を示唆すれば、ほとんどの就活セクハラはピタッとなくなることがほとんどです。職場内のセクハラについては大部分のIT企業で対策が講じられているが、オンライン面接に関してはまだ対応が追い付いていない一面もあるため、学生側からも対策を強化する姿勢が求められます。